授業科目名 教育学文献講読演習Ⅰ・Ⅱ(Reading on Education Ⅰ・Ⅱ)
担当者氏名

鈴木晶子(前期)・山名淳(後期)

配当学年 単位数 前後期各2
開講期 前期・後期 前期・後期 水3,4 隔週
授業目的

 本演習では、日本語・英語・ドイツ語などの文献の検討をとおして、教育哲学・思想研究の専門的な能力を高めることを目的とします。外国語を読み解く能力を養うと同時に、文献学的な解読の手法を身につけることが大きなねらいです。著者の理論的立場や考察の歴史的・文化的な背景といったコンテクストを把握することを重視しています。

授業の内容

 たとえば2012年度前期では、Eugen Herrigelの"Zen in der Kunst des Bogenschiessens"(Fischer Taschenbuch Verlag 2004)をテクストとして講読しました。日本の伝統的な技芸の一つである弓道の修行について、カント学派の哲学者として、また一修練者として、ヘリゲルがどのように記述し、考察したかを教育詩学の手法で読み解きました。原テクストを読み進めると同時に、二次文献をも参照し、議論を深めていきました。ちなみに、Eugen Herrigel(1848-1915)は、ハイデルベルク大学でW.WindelbandやH.Rickert、E. Laskに師事したカント派哲学者です。1924年から5年間にわたり当時の東北帝国大学で哲学やギリシア語、ラテン語を教えるかたわら、阿波研造範士のもとで弓道の修行に励んでいました。その体験をもとに著したのが、本演習で扱ったテクストでした。